健康相談Q&A

月刊ぷらざに掲載中の健康相談についてQ&Aです。これにより皆さんの理解が深まることができれば幸いです。

【ぷらざ2月号「健康相談Q&A」】
Q.健康診断で便潜血陽性と言われましたが、どのような精密検査をするのですか?
しっかりと前処理を施し、大腸をすべてみる“全大腸内視鏡検査”が最も有用効率的と思います。ポリープや早期の大腸がんなどはそのまま治療することが可能です。勿論、検査のみや小さなポリープであれば入院は不要です。

Q.大腸内視鏡検査を受けたいのですが、痛みがとても不安です。
痛みに関しては、検査を施行する医師の技術や受ける人の大腸の状態にもよりますが、軽い麻酔薬で眠っている間に終わります。慣れたところであれば痛みはほどんど感じることはありません。

Q.鼻から挿入する胃カメラ(軽鼻内視鏡)がたいへん楽であるときいたのですが。
鼻から挿入すると内視鏡が喉で曲がらず、「オェッ!」となりづらいために、患者さんの負担が少ないとされています。当院では、昨年2月より先端部外径
4.9ミリメートルの内視鏡
を導入しております。しかし、鼻からの挿入に違和感がある人もいますので、口から挿入するものでも従来の半分くらいの太さの先端部外径5.0ミリメートルのものもあります。

Q.最近、痔の治療の中で、切らずに治すジオンによる治療法とはどんなものでしょうか?
脱出を伴う内痔核(排便時に出てくる、あるいは普段から出たままになっているようないぼ痔)に対して、注射による治療を可能にしたものです。痔核を切り取る手術と違って、痔核の痛みを感じない部分に注射するので「傷口から出血する」「傷口が痛む」というようなことはありません。

Q.ジオンとはどんな薬でしょうか?
中国で開発された消痔霊注射薬の改良薬で、有効成分は硫酸アルミニウムカリウムとタンニン酸というものです。

Q.どのようにジオンを投与するのでしょうか?
肛門周囲の筋肉を緩め注射しやすくするように、また注射の刺激をなくすように麻酔をかけます。ジオンはひとつの痔核に対して図(上図参考)のように4ヶ所に分割して投与、すなわち四段階注射法にて注射します。複数の痔核がある場合には、それぞれに投与します。投与後しばらく点滴を続け、薬の影響がなくなるまで安静にする必要があります。

Q.ジオンを投与するとどうなるのでしょうか?
投与後の早い時期に痔核へ流れ込み血液の量が減り出血が止まります。脱出の程度も軽くなります。投与した部分が次第に硬く小さくなり、元の位置に癒着・固定して、脱出がみられなくなります。(1週間〜1ヶ月)

Q.どんな痔でも治りますか?
どんな痔でも治るわけではありません。肛門の内側にできた内痔核という病気だけです。腫れがつよい嵌頓痔核などは逆に悪化しますし、外痔核、裂肛(キレ痔)、痔ロウなどには無意味です。

Q.副作用としてどんなものがありますか?
注射直後の血圧低下、その後の嘔気(気持ち悪い、ムカムカする)、頭痛などの症状や発熱があらわれることがあります。

Q.入院が必要ですか?
1ヶ所までは日帰りが可能ですが、ジオンを2本以上使う場合は副作用が危惧されており、原則としてその後の副作用のことも考えて入院が必要とされています。

Q.開発段階での全国の臨床試験成績の再発率は?
普通の手術で1%以下、ジオンによる注射法では16%ありました。

Q.この治療が可能な施設を教えてください。

本剤の有効で安全な投与には、高度な技術と専門知識が必要なため、全国各地域の指導的立場にある先生方から推薦で選ばれた肛門領域専門医の医師のみが投与可能な薬剤となっております。詳しくは内痔核治療法研究会のホームページhttp://zinjection.net/general/index.htmlに載っております。当院でもできます。




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