大腸肛門疾患Q&A

月刊ぷらざに掲載中の大腸肛門疾患についてQ&Aです。これにより皆さんの理解が深まることができれば幸いです。

【ぷらざ2月号「大腸肛門疾患Q&A」】
Q.健康診断で便潜血陽性と言われましたが、どのような精密検査をするのですか?
「大腸内視鏡検査」が最も有効で効率的と思います。ポリープや早期の大腸がんなどはそのまま治療することが可能です。勿論、検査や小さなポリープであれば入院は不要です。

Q.大腸内視鏡検査を受けたいのですが、痛みや、恥ずかしさなどでとても不安です。また、トイレに何回も出たり入ったりすると思うと苦痛です。
痛みに関しては、受ける人の大腸の状態にもよりますが、慣れたところであれば、痛みはほとんど感じることはありません。恥ずかしさに関しては、肛門部をできるだけ露出しないような工夫や検査する場所の個室化など、多くの工夫がいろいろな病医院でなされています。

Q.大腸内視鏡検査の準備で腸管洗浄剤をたくさん飲んで便を出して(腸内の洗浄)きれいにするそうですが、自宅でも可能ですか。病医院でするとしたらトイレのことが心配です。
病医院のお近くの方や慣れた人であれば自宅でも可能です。当院では、便用料無料の、トイレ・テレビつきの鍵のついた完全個室(「マイトイレ個室」と呼んでいます)が6室ありますので、他の人に気がねすることなく、ゆったりと自分のペースで準備することができます。

Q.胃と大腸同時に検査出来ますか?
胃と大腸の両方に病変のある可能性がある場合、勿論可能です。麻酔をかけて一気に検査してしまいます。

Q.最近テレビなどでピロリ菌について話題になっていますが。
胃潰瘍患者の60〜80%十二指腸潰瘍の90%以上にこの菌が証明されており、この菌の治療(除菌)により、潰瘍の治療や再発頻度の低下が見られるなど、潰瘍の原因として大きく関わっているほか、胃がんなども関連があると考えられています。

Q.ピロリ菌の検査方法について教えてください。
内視鏡検査の際には、迅速ウレアーゼ試験でただちに判定が可能ですし、他に鏡検法(病理組織学的検査)などがあります。すでに、潰瘍があることがわかっている場合には、検便で簡単に調べることが可能です。

Q.ピロリ除菌療法の方法を教えてください。また、保険はききますか?
胃・十二指腸潰瘍のみが保険適応です。1週間、3種類の薬を服用するだけです。潰瘍の状態によっては、その後も維持療法が必要な場合があります。

Q.ピロリ除菌の治療は通院しなくてはいけないのでしょうか?
完治まで3回ほど通院するだけです。

Q.最近、脱出するような大きな痔核さえも切らないで治すような注射薬「ジオン」とは何ですか?
当治療法は、硫酸アルミニウムカリウムとタンニン酸を主成分とした新薬(名称ジオン)を体外に飛び出す内痔核に四段階注射法によって注射する方法です。手術と同程度の治療効果に加え、出血や痛みが少なく、通常の入院手術に比べて経済的なメリットも大きいです。ただし、手術に比べて再発率がやや高いのが欠点ですが、高い効果が得られます。

Q.日帰り手術や一泊二日の短期滞在手術ではどんな治療をしていますか?
当院での手術に関する基本姿勢は、術後の安全性と根治性、そしてこれを可能な限り短期間でというものです。具体的には、痔核、裂肛、肛門狭窄、肛門周囲膿瘍などに対して施行しています。

Q.痔核の根治手術はどんな方法でやっているのですか。
半閉鎖式結紮切除法+完全上皮温存結紮切除法+肛門形成術を基本としています。赤ちゃんのお尻のような状態に戻すためにはこの方法しかありません。術後の機能上も美容上も合併症の問題でも一番高いと考えています。

Q.肛門周囲膿瘍と診断されて切開を受けたことがありますが、いまだに時々、うみのようなものがでます。痔痩と思いますが治りますか。

完全に治すことが可能です。しかも昔のように括約筋(肛門の筋肉)を切ることなく治癒させることができます。検査として筋肉や痔痩や膿瘍の状態を観察することができる肛門用超音波検査装置が有用です。

Q.手術を受ける際の麻酔が痛いと聞きますが?

当院では、27Gという最も細い針を使用しできるだけ痛みが少ないように工夫しております。

Q.副院長の由紀先生に聞きたいのですが、女性専用外来とは、どんなシステムになっているのですか?

玄関から別になっており、待合室も受付も診察室もインテリアも構造も違います。勿論、女医が担当します。




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