医療法人 むねむら大腸肛門科

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逆流性食道炎DIAGNOSIS

胃食道逆流症(GERD)、逆流性食道炎、非びらん性胃食道逆流症(NERD)

胃酸を多く含む胃の内容物が食道内に逆流して起こる病態を、胃食道逆流症(Gastro Esophageal Reflux Disease : GERD)といいます。胃食道逆流症(GERD)は、症状や食道の粘膜の状態によって、逆流性食道炎と非びらん性胃食道逆流症(Non-Erosive Reflux Disease : NERD)とに分けられます。

症状

胸やけと呑酸(どんさん)の症状が主で、空腹時や夜間の胸やけが特徴的です。
その他の症状としては、のどの違和感、よく咳き込む、声がかれるなど、食道以外の症状が出ることもあります。

原因

胃酸が食道に逆流し、粘膜を刺激することが原因です。また、逆流する原因としては 食道と胃の境目である筋肉の衰え・食道裂肛ヘルニア・腹圧の上昇などが挙げられます。

逆流性食道炎
検査

内視鏡検査で、逆流性食道炎なのか、非びらん性胃食道逆流症(NERD)なのかを判断します。
ただし、問診で胃食道逆流症(GERD)であると医師が診断した場合(胸やけと呑酸がある場合)、内視鏡検査やその他の検査は行わずに、薬での治療治療で、様子をみる場合もあります。

内視鏡検査

食道粘膜の炎症の有無などを観察します。内視鏡検査で、逆流性食道炎なのか、非びらん性胃食道逆流症(NERD)なのかをはっきりさせることができます。
食道裂孔ヘルニアが胃食道逆流症(GERD)の原因になっていることもあるため、この時の内視鏡検査で食道裂孔ヘルニアの有無も確認します。

内視鏡検査
PPIテスト(Proton Pump Inhibitor テスト)

プロトンポンプ阻害薬(PPI : Proton Pump Inhibitor)という胃酸の分泌を抑える薬を飲んで、症状が改善するかを確認する検査です。薬を2週間程度飲み続けながら、様子をみます。

PPIテスト(Proton Pump Inhibitor テスト)
治療

薬物療法(胃酸の分泌を抑える薬)が基本です。同時に生活習慣の改善も行います。また、胃食道逆流症(GERD)の原因にあてはまるものがあれば、原因を取り除く治療や工夫も行います。

薬物療法

胃酸の分泌を抑える薬を服用します。
自覚症状がなくなっても、食道粘膜の炎症が治る前に、薬の服用をやめてしまうと、再発する可能性もあるため、継続して服用することが大切です。

生活習慣の改善

低脂肪食が推奨されています。 胃酸の分泌を促進する油っぽいもの、甘いもの、刺激性の強いもの、アルコールは極力避け、禁煙を心がけましょう。
その他にも、食後すぐに横にならない、ベルトやコルセットを締め付けすぎない、前かがみにならない、寝るときは上半身を少し高くして食道に胃酸が逆流しにくいようにするなどの生活習慣の改善により、症状が和らぐこともあります。腹圧を下げるために、適度な運動と食事内容の工夫で肥満や便秘の解消ができるよう生活を見直してみましょう。

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