医療法人 むねむら大腸肛門科

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内痔核ANAL DISEASE

内痔核

「痔核」とはいわゆるいぼ痔、脱肛のことです。痔のなかで男性、女性とも最も多い疾患です。
もともと肛門にはクッションという血管(静脈叢)を含む正常な組織が誰にでもどんな人種でも性別の違いなく存在しております。そのクッションをささえる組織が長期の排便時のいきみと頻回の粘膜の移動によりゆるんでしまい,うっ血し痔核という静脈の瘤が生じたものです。痔核の症状は、脱出,出血,痛み,腫れです。

痔核の原因

トンプソン説 1975年にトンプソンが提唱したもの。

直腸粘膜のゆるみが原因とする説。様々な要因により排便を我慢する為、便秘になり直腸に負担をかけ直腸がゆるみ痔を発生させるというもの。

ヒポクラテス説紀元前にヒポクラテスが提唱した説で最近まで最も有力だった。

元来、四足歩行動物であった人間が直立歩行によって肛門が心臓より低い位置になったため、肛門の血液の戻りが悪く血液が滞る(うっ滞)ためとする説。

内痔核の分類

痔核には、歯状線よりも上の粘膜部分にできる内痔核と、下の部分にできる外痔核があります。

第1度特徴 出血

痔核の脱出はない。
痛みはなく、排便時に鮮血を出血する以外の症状は少ない。

第2度特徴 痔核脱出

排便時に脱出するが、自然に戻る。
出血があるが、痛みはほとんどない。

第3度特徴 痔核脱出

脱出して、指で押し込まないと戻らない。

第4度特徴 常時脱出

指で押し込んでも戻らず、出たままの状態になる。
粘液がしみ出て下着が汚れることが多い。

血栓性外痔核

肛門周囲に血栓(血の塊)ができたもの。
皮膚が破れて出血することがある。

嵌頓痔核

痔核内に血栓が多くでき、嵌頓状態(脱出して腫〈は〉れ、戻らなくなる)となったもの。

痔核の治療

ALTA療法

注射後固まるので痛みの感じない内痔核部分の注射が主体となる。従って内痔核主体の痔核が対象となる。痛みを伴う痛覚のある外痔核は適応とならない。
ほとんどの人が内痔核と外痔核が合併しているが、内痔核が小さくなることで、自ずと外痔核も小さくなり症状が少なくなる。

ALTA療法について詳しく見る

半閉鎖式結紮切除術

痔核手術の王道です。痔核がどんな状況であるにせよ,ほぼ万能に対処できる。
当院では痔核根治手術といえばほとんどの場合,この方法を採用しております。

半閉鎖式結紮切除術について詳しく見る

PPH法

第3度の内痔核が基本的に適応となる。
肛門のすぐ上の部分を筒状に切って脱出した痔核を肛門の中に引きずり込むとともに、痔核の原因となる血管を切除する方法。肛門の敏感な部分を直接切らないので手術後の痛みが軽い。

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