医療法人 むねむら大腸肛門科

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裂肛ANAL DISEASE

裂肛

歯状線と肛門縁の間の、肛門上皮にできた裂創を裂肛といいます。この部分は知覚神経がきているため、強く痛みを感じます。

特に刺激が内括約筋に及び痙攣を誘発すると、排便後数時間に及ぶ痛みが継続することもあり、この排便後痛は裂肛に特有の痛みと言えます。
肛門ポリープ

裂肛が慢性化し、肛門と直腸の境にいぼ状の塊ができたもの。

見張りイボ

裂肛が慢性化し、周囲の皮膚がいぼ状に隆起したもの。

裂肛の治療

急性裂肛

肛門が狭くなっていない急性裂肛に対しては基本的には薬物療法で、裂肛をきたすような硬い便と肛門部を適切な薬で改善させることです。

肛門狭窄 慢性裂肛

きれ痔(裂肛)を何回も繰り返し長期化したものを慢性裂肛といいます。
慢性裂肛になり肛門が狭くなることを肛門狭窄といいます。こういう状態になると手術的治療しか方法がなくなります。
現在最も信頼されている方法が皮膚弁移動術(SSG)という方法です

皮膚弁移動術

1

慢性裂肛、肛門ポリープ、見張りいぼが認められます。

2

慢性裂肛の部分を切ると(切開,切除)元の肛門の大きさにしなやかに伸びます。
このまま傷が治ると元の狭くなった状態になりますので、慢性裂肛があった場所に外側の皮膚をずらして縫合します。

3

きれいに形を整えます。

4

完成です。

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